
今回はちょっと古いですが1年ほど前の報道を引用しています。
「クーリングオフ」も無視する悪徳水道業者の実態

2013年9月18日、水回りの修理の際にクーリングオフ制度を
説明せず高齢者に高額な工事契約を結ばせたとして特定商取
引法違反の疑いで大阪府の水道工事業者4人が逮捕された。
4人は13もの屋号を使い分けてチラシで勧誘、法外な値段で
不必要な追加工事も契約させて報酬を分け合っていた。
各地の消費生活センターには4人の工事に関する苦情や相談
が近畿を中心に約350件寄せられているという。
中には契約後に作業した痕跡のない工事もあり、県警は実態
解明や余罪の追及を進めている。
4人はどのようにして、これほど高額な工事の契約を被害者と結んでいたのか?
警察によると、ある被害者は洗面台の排水の詰まりや水漏れ
に悩み自宅に投函(とうかん)されたチラシに電話したところ、
グループのうち1人の男が訪れた。
男に蛇口の交換費用として約29万円の契約を結ばされ手付
金として14万円を支払った。
男は翌22日にも男性宅の欠陥を指摘し、給湯管の交換やタ
イルの貼り替えなどを次々と見積もり300万円の工事を契約
させた。
5月6日にはさらに200万円の工事を契約するよう要求、たま
り兼ねた男性の家族が苦情を訴えると工事費用は一気に15
万円まで値下げされたという。
犯行グループの4人は、大阪市内や東京都内を住所地とする
・キンキ水道サービス
・関西水道サービス
・関西水道センター
など計13もの屋号を掲げてチラシで水道工事を勧誘していた。
警察が押収したチラシには
・業界ナンバーワンの低料金
・親切!丁寧!
などの謳い文句が並び、中には「キャンペーン中」としてチラシ
を提示すると2千円を割り引くとPRするものもあった。
グループは修理の依頼を受けた者が他の3人に下請け・孫請
けと発注していき仕事を融通し合っていた。
警察の担当者は水道工事業者がグループをつくり多くの社名を
使い分ける手口について、「同じ屋号で不当な工事を続けると
苦情や相談が集中する。行政や警察に目を付けられることを
避けようとしていたのでは」とみている。
又、別々の屋号があれば何度でも勧誘でき、一度工事契約が
取れた被害者には他の屋号でさらに契約させようという狙いも
あったとみられる。
国民生活センターによると、自宅に配布されたチラシを見て水道
工事を依頼した消費者からの被害相談は、
2003年: 665件
2007年:1597件
2013年: 565件(10月9日時点、前年度同期461件)
と増加傾向にある。
年代別の構成比は、24年度でみると
60代以上が587人(全体の50%)
女性が750人(全体の63%)
となっており恐喝めいた勧誘も確認されている。
国民生活センターの担当者は「水回りのトラブルでは修理を急
ぐ気持ちも分かるが、チラシに書かれた値段に出張費などが加
わる場合もあり複数業者から見積もりを取るべき」と忠告する。
又、「クーリングオフ制度があっても一度代金を支払ってしまうと
取り戻すための交渉などに労力を要する。まずは自治体の指定
を受けているかなどを参考に、慎重に業者を選んでほしい」と呼
び掛けている。
(産経ニュース2013.10.18 07:00)
ソースをかなり間引いたのですがそれでも長文になりました・・・
基本的に悪徳水道業者はみんな同じパターンですから、内容は
非常に参考になります。
ここから何がわかるのかと言いますと
・複数の屋号を使う
・(誰が調べたかわからない)業界ナンバー1を誇示する
・安さを強調しキャンペーンばかりしてる
ような業者は疑ってかかるべきだという事です。
国民生活センターは自治体の指定工事事業者になっている事
を参考にとしていますが、実はこの指定工事業者ってめっちゃ
審査がユルい・・・というか資格者がいて書類さえだせば簡単に
なれます。
事実、この制度は1996年の水道法改正によるものですが悪
徳水道業者による被害は減ってませんよね?
水道法違反で逮捕されたって話も聞きませんし。
指定工事業者は最低条件、こんなものを大げさに宣伝してるよ
うな業者は逆に危ないですョ。
さらに、複数の業者から見積もりをとる場合も注意が必要です。
A・B・Cの屋号に見積もりを依頼しても運営してるのが同じ業者
であれば意味がありません。
少なくとも異なる系列の複数の業者を選択しましょう。
ここからは管理人の主観によるまとめです。
~注意すべき水道屋さん~ ※該当数が多いほど危ないョ!
・複数の屋号を使っている
・『今だけX千円引き』みたいなキャンペーンを期限なしでやってる
・運営会社の情報がない(もしくは曖昧)
・ステマによる宣伝を行っている
・拠点数の多さを誇示している(けど住所は記載がない)
・『指定工事業者だから安心』と大々的に謳っている
・地元でもないのに地元業者を偽装している
~どうしても利用するなら・・・~
・利用前に現状の写真を撮影する
・異なる系列の複数の業者に見積もり依頼する
・業者との会話は全て録音(特に症状と作業内容)
・作業は複数の人間が在宅してる時間帯に依頼する
・支払ったら領収書を受け取る(絶対にその場で)
・他の欠陥を指摘されて断る(別の業者にも確認後判断する)
・車のナンバーをメモる
トイレが詰まったり水が出なかったり・・・急なトラブルで焦る気
持ちはわかりますが、まずは落ち着くことです。
その為には、普段からいざという時利用する業者を調べておく
のも有効です。
トイレならトイレメーカー(TOTOやLIXIL)でも修理してくれます。
水道ならホームセンターでも修理対応してるところがあります。
備えあれば憂いなし!ですョ
この投稿は巷に溢れる『水道屋さん』に関する一個人の考察です。
あくまでインターネットなどの一般的に入手可能な情報を基にした推測に過ぎません。
内容に関して一切の責任を負えませんので、当ブログを根拠とした誹謗中傷はくれぐれもお止めください。
(FOR THE FIRST TIMER)